すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識5 トイレの有効活用ポイント


排泄に関する基礎知識5 トイレの有効活用ポイント

おむつを使い始めても「トイレでの排泄がベスト」であるという視点を大切にしたいものです。おむつを必要としている方の疾患や排泄の状態を把握して、トイレで排泄できるタイミングはないだろうか、ポータブルトイレを利用するのはどうだろうかなど、いま一度考えてみてはいかがでしょうか。また、普段はトイレを利用している軽失禁の方の外出時に有効な尿ケア用品についても考えてみましょう。
尿意・便意のある方なら、在宅介護においてもちょっとした工夫でトイレでの排泄が可能になることもあります。歩ける方、車いすで移動できる方で、尿意・便意はあるけれど、トイレで排泄できていないそもそもの原因は何でしょうか。原因に対してひと工夫のアイディアをご紹介します。

家の中の原因とひと工夫

● トイレ利用のための見直しポイント

【見直しポイント1】 ベッドからトイレまで距離が長く、尿意・便意を感じてからの移動では間に合わないなど、移動時間が足りないと感じたら? →できるだけトイレ近くの部屋に、ベッドを設置しましょう。ポータブルトイレを活用するのもひとつです。

【見直しポイント2】 ベッドからトイレまでの通路(廊下)が狭く、車いすを使った移動に不便を感じたら? →車いすの幅(サイズ)にも色々あります。家では通路を考えた小型タイプの車いすを検討するのも良いでしょう。また、車いすの購入は介護保険で 認められることもあるので、一度自治体などへ相談してみましょう。

【見直しポイント3】 ベッドからトイレまでの間に段差があるなど、家の設計自体が介護に不向きな場合には? →介護に適したバリアフリーな住宅にリフォームする、というのも要検討です。介護リフォームは「高齢者住宅改修費用助成制度」の助成の対象になっています。独自の助成を行っている自治体もありますので、自治体などへまず相談してみましょう。

高齢者住宅改修費用助成制度


ポータブルトイレのすすめ

本人が移動してトイレに行けない場合でも、「トイレを近くに置く」という方法があります。「ポータブルトイレ」の利用です。自分で上体を起こしてベッドの端に座れ、その状態からお尻をずらすように移動できる方なら、ポータブルトイレはとても有効です。自分で座れるように手すりや取っ手などが組合わせ可能なものもあります。最近のポータブルトイレは、家具調タイプもあり部屋に置いても違和感をあまり感じません。手入れもしやすく機能的で、消臭機能付きタイプや消臭シートをうまく使えばにおいも気になりません。

● 排泄するトイレという空間はとてもプライベートなものなので、ベッドがある部屋での排泄には抵抗があるものです。ポータブルトイレの使用にあたっては、本人の希望もよく聞きましょう。

● つい立てやカーテンを使って、トイレのようにプライベートな空間にする工夫も有効でしょう。

● 認知症がある場合は、「どうしてここでするの?」と、うまくいかないケースもありますので、ていねいに対応しましょう。

● 認知症のためトイレでないところで排泄を繰り返す場合は、その場所にポータブルトイレを置くことでうまくいったケースもあります。

● ポータブルトイレは、購入費を助成してもらえる特定福祉用具です。レンタルはありませんので、十分にシミュレーションをしたうえで購入しましょう。

● 「軽失禁用の尿ケア用品」がおすすめ
短時間のいつもの病院通いでも、たとえば、咳やくしゃみに伴う思いがけないアクシデントもあります。そんな時に有効利用できるのが、軽失禁用の尿ケア用品です。下着の中に入れて使うタイプや、下着と同じような自然な感覚で着用できるタイプもあります。安心感を与えてくれ行動範囲を広げてくれます。

● あらかじめ、トイレの場所を確認しましょう
外出の際には、あらかじめ移動ルートと所要時間を書き出しておくと大変便利です。

● 排泄記録をつけておくと、外出の時間やトイレに立ち寄るタイミングを考慮する際にも役立ちます。

▼外部リンク

サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識5 排泄に関する基礎知識5 トイレの有効活用ポイント

http://www.hakujuji.co.jp/salva/cares/index7.html


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