入浴・清拭
入浴・清拭
ある介護にたずさわっていらっしゃる方のお話しでは、そのお宅のおじいちゃんが、いちばんうれしそうな顔になるのが「お風呂」の時だそう です。精神的にもメリハリができるなど、効用もいろいろ。さあ、はりきって、キレイにしてあげましょう。入浴だけでなく、体を清潔に保つことは大切です。 その方にあった方法で清潔にしてあげましょう。
浴室を安全に
浴室の出入り口は広く、そして引き戸にしましょう。また、できれば緊急ブ ザーを付けると良いでしょう
こわいのは、何と言っても転倒によるケガです。使いやすい位置に手すりを付け、腰掛け板(バスボード)、シャワー用いす、すべり止めマット等をそろえると良いでしょう。入浴の基本
- 入浴時間は、5〜15分。
- 週2回、お湯につかるのは5分くらい、あがるまで15分程度が疲れない入浴時間です。
- お湯の温度は、摂氏40度くらい。
- お年寄りの皮膚は、若い人に比べて温度を感じにくくなっています。特に熱すぎるお風呂は危険です。お湯の温度には充分注意しましょう。
- 浴室や脱衣場は暖かく。
- 特に寒い季節は、部屋の中と温度差がないように気を配りましょう。
入浴の効能とポイント
入浴は、皮膚を清潔にするだけでなく、ストレスも解消し、体の緊張を解きほぐす効果もあります。長期にわたる関節痛なども、温めれば和らぎます。
- 顔色・気分のよしあし、目まいはないか、に注意しましょう。
- 平熱より高ければ、やめておいたほうがよいでしょう。
- 血圧・脈拍の基準値を、医師に聞いて把握しておきましょう。
- 食前・食後の1時間は避け、排泄もすませておきましょう。
- お湯の温度、石けん・タオル・シャワー用いすなど事前に準備をすませておきましょう。
▼外部リンク
入浴・清拭|介護と上手に付き合うために|すぐに役立つ介護の情報|アテント|エリエール
http://www.elleair.jp/attento/care/adv_clean01.php
食事の工夫
食事の工夫
食事は、体力と生命維持のための栄養摂取であると同時に大きな楽しみの一つです。手間のかかる食事の準備や介助は介護をする人にとってたいへんですが、発想を転換し、いっしょに食事を楽しもうという心のゆとりを持てるようにしてみませんか。
食事の時間を一定に
食事は、毎日の生活の中の大きな楽しみの一つです。食事のお世話をするうえで気をつけることは、生活のリズムを保つためにも、食事の時間を一定にすることです。お年寄りの生活のリズムや食事のとり方に合わせて介護を、時には二食でも、あるいは四食でもかまいません。
家族と一緒に食事を
食事の制限がなければ、家族と同じ献立を用意し、分量だけを少なめにしたり、食べやすくしたりしましょう。
また、車椅子を利用しても家族と一緒の食卓について食事をするようにしましょう。ベッドで食べる場合もできれば家族の食卓が見えて、話し声が聞こえるほうが望ましいです。自分で食べられる工夫を
食事はできるだけ自分で食べてもらうようにしましょう。そのために工夫された食器やスプーン、はしなどの食事用品がたくさん市販されていますので、お年寄りの障害度に合った、使い勝手がよく、清潔に保て、壊れにくいものを選ぶとよいでしょう。
食事の時の姿勢 上体が起こせる場合
ギャッジベッドでないときは背中にクッションなどを置いて支えにする。
気道ができるだけとじるようにするため、頭と肩はやや前かがみにし、あごを下に引いて胸につけるようにします。
※できれば少し前かがみの姿勢で食べたほうが、むせず安全です。
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食事の工夫|介護と上手に付き合うために|すぐに役立つ介護の情報|アテント|エリエール
快適な睡眠のために
気持ちよく眠れなかった次の日は健康な人にもつらいものです。それがお年寄りなら、なおさらのはず。少しでも、気持ちよく眠ってもらう、そのための環境づくりの条件、それはやはりこまやかな思いやりではないでしょうか。寝室はトイレや浴室の近くの部屋にするとよいでしょう。
気持ちよく眠ってもらうためのアドバイス
シーツのしわが安眠妨害
乾燥しやすく、かたくなったお年寄りの皮膚には、シーツのしわが床ずれのもとになったりします。「シーツはピシッと」が基本です。
おしゃべりでリラックス
とりとめないおしゃべりをしたり、時にはいっしょに静かな音楽を聴いたり。そんな、ちょっとしたひとときがもたらす安らぎが大切です。
生活リズムにメリハリを
寝室と居室はべつにして、日中はできるだけ起きて過ごせるようにしましょう。肉体的には昼間の適度な疲労が、良い眠りを運んできます。
質のよい寝具を選びましょう
良い寝具は値段も張りますが、やはり寝心地がちがいます。思い切って良い眠りをプレゼントしてみませんか。なお、ギャッジベッド等は介護保険では貸与の対象になりますので専門家に相談されてはいかがですか。
シーツのたたみ方
縦折りにして縦の中心線がすぐわかるようにたたんでおけば、寝具の中央に合わせ、手早く交換することができます。
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