すぐに役立つ介護の情報 尿漏れ対策(1)
尿漏れ対策(1)
咳やくしゃみで漏れる-腹圧性尿失禁の対処法
我慢できずに漏れる-切迫性尿失禁の対処法
尿を我慢できるようにする膀胱訓練
尿モレが気になる方の骨盤底筋体操
出にくいのに漏れる-溢流性尿失禁の対処法咳やくしゃみで漏れる?腹圧性尿失禁の対処法
咳やくしゃみにより、お腹に力が入ることで尿が漏れるという腹圧性尿失禁は、その原因の大半が「尿道」をしめる骨盤底筋という筋肉がゆるんでおこります。
その対策としては、骨盤底筋訓練により筋肉を強くする、薬により尿道をしめる、コラーゲン注入によりゆるくなった尿道を狭くする、あるいは手術などがあります。骨盤底筋訓練
骨盤底筋訓練とは、尿道をしめる働きを持つ骨盤底筋群を自分で鍛えることを言います。骨盤底筋訓練は自分でできる腹圧性尿失禁の治療方法です。
3カ月を目安にきちんと行うと、3人中2人には効果がみられますが、この運動は治っても続けていく必要があります。薬物療法
尿道や腟、肛門をしめる作用を持つ薬物を投与することにより、尿失禁を治療します。ただし、人によっては動悸や手指のふるえなどの副作用が見られることもありますが、徐々に増量すれば慣れてしまうことも多いと言われています 。
薬の投与によって症状はある程度緩和されますが、根本的な治療ではありません。骨盤底筋訓練の補助的な治療法と考えましょう。この薬の使用については医師の診断と処方せんが必要です。コラーゲン注入療法
尿道の周りにコラーゲンという物質を注入して尿道を狭くします。治療は30分前後で済みます。ただし、1?3カ月後に再発する人が多く、1人平均2回の注入が必要とされています。
手術療法
手術療法は、骨盤底筋訓練や薬で十分な効果が得られなかった場合に勧められます。手術には、尿道が下がらないように吊り上げるステイミー法などがあります。
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咳やくしゃみで漏れる−腹圧性尿失禁の対処法|すぐに役立つ介護の情報|アテント|エリエール
すぐに役立つ介護の情報 排泄障害の種類
すぐに役立つ介護の情報
排泄障害の種類
排泄とは
問題なく「排泄」ができるとは?
正常な排便とは
排尿のしくみ(男性と女性)
排尿障害とは
排便障害とは
尿失禁の症状
便失禁の症状排泄とは
私たち人間は、口から水や食物を取り入れ、体内で消化吸収、代謝、呼吸、血液循環などを行って生命を維持しています。その結果、体で不要になった水分や老廃物を尿として出したり、あるいは食物のカスなどを大便として出しています。これを排泄と言います。
排泄障害とは、尿や便がうまく出せなかったり、あるいは漏れてしまうなどの状態を意味します。問題なく「排泄」ができるとは?
排泄は、以下に示すような意識や動作の組み合わせによって行われます。この中の一つでもうまくできないと排泄に問題が生じるわけです。
尿意や便意を感じる。
トイレまで行き、ドアを開閉する。
トイレや便器が認識できる。
衣類(下着)をおろす。
便器を整え、上手に便器を使う。
排尿、排便をする。
おしりを拭いたり、トイレの水を流すという後始末ができる。
衣服を着る。
ベッドや部屋に戻る。正常な排便とは
回数:1日1回が理想。1日2回も可。1日排便がなくても、最低でも3日に1度は必要。
量:大人であれば100g?150gくらい。
形:棒状で有形。水っぽいものは注意。
色:茶褐色や黄土色。白っぽい便、あるいは黒っぽい便が続くようであれば注意。
臭い:食べ物の影響もあるが、もし血液が腐ったような悪臭があれば注意。
出方:便意を感じてから多少のいきみでスムーズに出せる。
その他:固い便であれば多少肛門周囲が一時的に痛むこともある。常時出血を伴うようだと注意。便意は、ある程度我慢することも大切だが、我慢し続けると感じなくなってしまう。便意を我慢することを続けていると、便意がはっきり認識できなくなるので、なるべく我慢せずに出すことが大切である。排尿のしくみ(男性と女性)
尿は、腎臓で作られ、尿管を通り、膀胱に溜められて、尿道から体外に排出されます。普通われわれは、膀胱に約150?200mlの尿が溜まると尿意を感じます。ですが、それほど強い尿意ではなく、我慢できます。これが300?400mlも溜まると尿意が強くなり、我慢できなくなりトイレに行きたくなります。我慢している間、膀胱が伸びて、尿道はしまった状態です。排尿の準備が整ったところで、それまで我慢を命じていた大脳からの指示が排尿へと切り替わり、尿が出てくるわけです。この時には、膀胱が縮み、尿道は開いています。尿が出てしまい、膀胱が空になったところで、膀胱は縮むのをやめて、尿道は閉まり、再び尿を溜める状態に戻ります。
男性の尿道は長く、膀胱の出口に前立腺があります。高齢になって前立腺が肥大すると尿が出にくくなります。逆に、女性の尿道は短いので漏れやすい構造です。
排尿障害とは
排尿障害には、次のような症状があります。
尿失禁
尿が我慢できなかったり、知らないうちに出てしまうこと。
排尿困難
尿が出にくい状態です。1回の排尿に50秒以上かかる。途中で止まってしまう。力んで排尿する。まだ尿が残っている。これらの状態が排尿困難にあたります。
頻尿
一般的に「オシッコが近い」と呼ばれる状態です。排尿の回数が日中10回以上、夜間3回以上あれば、頻尿と言います。排便障害とは
排尿障害とは、尿を溜めたり、出すことに問題があることです。
排便の障害とは、便秘、下痢、便が漏れてしまう便失禁などのことです。
下痢
下痢は便の水分が多くなり、便の形が有形でなくなり、水っぽい状態です。
便秘
便が固く、出すのに苦労したり、何日も出ないといった状態です。
たとえ毎日出ていても、うさぎの糞のように固く、水分の少ない便は便秘と言えます。逆に、数日間出なくても、出てきた便が有形で、柔らかくスムーズであれば便秘ではありません。
便失禁
便が我慢できずに漏れたり、あるいは知らないうちに出てしまうことです。原因によって便失禁の症状が異なります。尿失禁の症状
「尿失禁」とは、自分の意志に反して、あるいは知らないうちに尿が漏れてしまうことです。
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみなどの際に、尿が漏れる状態です。咳やくしゃみで腹部に力がかかった時、尿の出口にある尿道をしめる筋肉が弱くなるために起こります。
切迫性尿失禁
強い尿意を感じて我慢できずに漏れてしまう状態です。膀胱に少ししか尿がたまっていなくても、膀胱が勝手に縮んで漏れてしまいます。
溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
尿が出にくいのに、漏れてしまう状態です。膀胱に残った尿(残尿)が少しつづ溢れて漏れてしまいます。
機能性尿失禁
排泄に関係する判断や動作がうまくできない状態です。トイレがわからない、あるいは歩けないためにトイレで行けずに、漏らしてしまいます。※(1)~(4)のタイプが重なっている場合もあります。
便失禁の症状
腹圧性便失禁
腹部に腹圧がかかった時に便が出てしまう症状です。肛門をしめる筋肉が弱かったり、肛門をしめる神経が損傷されていたりするとおこります。
切迫性便失禁
下痢など急激に便意を感じたとき、我慢できずに漏れてしまう症状です。腸が過敏になっている場合などにおこります。このように、便が我慢できずに出てしまったり、知らないうちに漏れてしまう状態を便失禁と言います。
溢流性便失禁
便秘の症状があり、たくさんたまった状態の時に便が溢れ出てくる失禁です。
機能性便失禁
トイレの場所がわからなかったり、トイレまで歩けないために漏れるなど、排便に関する判断や動作ができないために漏れる症状です。
※(1)~(4)のタイプが重なっている場合もあります。日本コンチネンス協会(JCAS) 西村かおる監修
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すぐに役立つ介護の情報 排泄障害の種類
すぐに役立つ介護情報/制度に関する基礎知識2
制度に関する基礎知識2 介護保険法改正ここをチェック!
2012年4月に介護保険制度が改正されて新しくスタートしています。
介護を抱えているみなさんにとって、今回の改正のどの部分が関連するのでしょうか。しっかり押さえておきたいポイントを確認しましょう。介護保険法がめざしていることは?
住み慣れた地域で高齢者が安心して暮らせる社会です。そのために必要な「医療」「介護」「予防」「住まい」「生活支援」などのサービスがうまく連携して適切に提供するためのしくみの実現をめざしています。このしくみを『地域包括ケアシステム』といいます。もう馴染みのあることばになっている方もいらっしゃるかもしれまんね。
今回の改正の大きなポイントは、『地域包括ケアシステム』を充実させていくことにあります。『地域包括ケアシステム』について知っておきましょう。
<5つの視点>
①医療との連携強化 24時間対応の在宅医療 訪問看護やリハビリテーションの充実強化 介護職員によるたんの吸引など医療行為の実施
②介護サービスの充実強化 ここがポイント「介護老人福祉施設などの介護拠点での緊急整備 24時間対応の定期巡回、随時対応サービスなど在宅サービスの強化」 訪問介護・訪問看護のサービスが一体となって提供されます。短時間の定期訪問と必要時に対しての随時対応を組み合わせて、1日24時間何回でも、必要な時に、必要な内容のケアを受けることができるようになりました。
③介護予防の推進 できる限り要介護とならないための予防の取り組み 自立を支援する介護の推進
④生活支援サービス(見守り、配食、買い物など)の充実 ひとり暮らし・高齢夫婦の世帯や認知症の増加を踏まえた生活支援サービスの推進
⑤高齢期になっても住み続けることのできる住まいの整備 一定の基準を満たした有料老人ホームと高専賃をサービス付き高齢者向け住宅として高齢者住まい法に位置づける 地域ってどのくらいの範囲?→「おおむね30分以内で駆けつけられる圏域」で、中学校通学区域が基本となっています。
改正の内容の詳細をすべて理解できなくても大丈夫!
すでに担当のケアマネジャーから改正に伴う必要な提案やアドバイスがあったかもしれませんが、気になる点や改正について相談&質問するのもケアマネジャーとコミュニケーションを深めるきっかけになります。介護保険法改正に関する配布資料や関連図書を読んでおくと役に立ちます。地域の公共図書館を利用するのもよいでしょう。
厚生労働省関係の主な制度変更(平成24年4月)について
介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の概要
(厚生労働省HPより)
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サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報/体調管理はからだの活動量維持が基本!
すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識6 おむつ交換のポイント
排泄に関する基礎知識6 おむつ交換のポイント
おむつ交換は介護する人・介護される人の両方に、身体も気持ちも思いのほか負担がかかります。でも、交換の際のポイントを押さえておくことで、身体の負担を大幅に減らし、スムーズに手早くできるようになります。介護される人の症状・状況でポイントはさまざまありますが、ここではベッドに寝ている状態でのテープタイプのおむつ交換を例にご紹介します。
おむつ交換の手順
①おむつの中の状況を把握しますおしっこのみ?便も?状況によっておむつ交換に必要なものを準備しましょう。
【POINT】便がある場合のポイントケアシーツを敷く、新聞紙を準備するなど、おむつの外に便がこぼれたり、交換途中でさらに便が出るということも想定して、ベッドや周囲が汚れない工夫をしましょう。
②準備が整ったらおむつ交換に取りかかりましょう。手の届く範囲に、必要なものを準備しましょう。おむつ交換グッズ「清拭用タオル、手袋、ケアシーツ、ティッシュペーパー、除菌ペーパー、お湯布、新聞紙、ビニールの風呂敷、ゴミ袋洗浄用に、ペットボトルの口にじょうろキャップをつけたもの肌の乾燥を防ぐため、肌ケアクリーム など」
【POINT】 体位変換のポイント寝たままのおむつ交換は、あお向けの体勢(仰臥位-ぎょうがい)にしたり、横向きの体勢(側臥位-そくがい)にしたり、この体位変換がポイントです。力まかせに動かさず「自然なからだの動きを助ける」という気持ちをもつことが大切です。無理に持ち上げたりずらしたりせずに、身体の一部を支点にした回転運動をイメージしてください。この技術はおむつ交換に必須なものなので、プロの実技指導を受けるのも一案です。
●あお向けから横向きに寝返る方向に顔を向けて胸の上で腕を組みます。腕を組むことでからだがコンパクトになり回転が簡単になります。腕を広げたままだと、回転する際に引っかかったりして、関節に無理な力がかかる恐れがあります。
●両膝を立て、膝頭を持って手前に引きます身体の手前側の横のラインが中心になって回転するように、テコの原理をイメージして動かします。下半身だけではなく、全身が回転するように向かい側の肩も一緒に引いてあげると、回転がよりスムーズになります。状況によっては、立てた膝を押しながら手前の肩を持ち上げてあげると、反対方向に回転できます。ただ、勢いをつけすぎないように注意が必要です。
●横向きになったあと、姿勢の安定を確保します肩や背中の下、腕の前などにまくら・クッションを入れることで、横向きの体勢を楽に保てるかもしれません。小物を上手に利用しましょう。
③いったん横向きになってもらってからケアシーツを敷き、もう一度あお向けになってからおむつを開けます。使い捨てできる布やおむつの汚れていない部分でおしりを拭き、やさしくていねいに洗いましょう。おむつの上で洗うと、おむつが洗浄水を吸収してくれます。必要に応じて前述の体位変換をうまく使うと、すみずみまできれいにできます。
【POINT】汚れは肌トラブルの原因になります。おむつ交換のたびにきれいにしましょう。
④いったん横向きにして、汚れたおむつをからだの下へ丸めて押し入れます。その下に新しいおむつを入れたら、あお向けに。汚れたおむつを取って、新しいおむつを広げます。
【POINT】おむつ交換の際、観察しておきたいポイント 「尿の量と尿色」「便の量と状態」「肌のようす(赤みやかぶれなど、変化をキャッチ)」
⑤太ももの内側からおむつを引き出します。左右対称になっているか、きつくないかを確認しましょう。
【POINT】仕上げのチェック!ギャザーはきちんと外に出ていますか?
【POINT】介護される人の症状に応じて、おむつ交換の方法や工夫のポイントは違ってきます。ベストな方法、工夫などは、訪問看護師やホームヘルパーなどプロの方々に相談してみましょう。とくに体位変換などは最初からうまくいくとはかぎりません。繰り返しながら上達していくことで、双方の身体の負担も軽くなり、コミュニケーションも深まります。お住まいの地域の自治体や病院などが開催する介護教室で、おむつ交換について学べる機会があるかもしれません。地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。また介護歴の長い方に体験談を聞くのも役立ちます。
●声をかけましょう
おむつ交換をしてもらうときにどんな気持ちになるのか、介護する人は想像してみましょう。恥ずかしい、申し訳ない、情けない、といった自尊心を傷つける要素が多いことが容易にわかります。「おむつを交換しましょう」ではなく、「下着を交換しましょう」などと表現にも配慮をして介護をされる人の気持ちになるように心がけましょう。その気持ちがあれば、コミュニケーションはうまくいきやすく、おむつ交換でのお互いの負担が軽くなるでしょう。
●ベッドの高さに注意
ベッドの高さはおむつ交換をする人のやりやすい高さに毎回調整してから交換をしましょう。複数の人で介護している場合は、前に交換した人に合う高さになっているので要注意です。高さ調整を面倒がらずすることで負担は大きく変わります。また、ベッドはフラットにしてから交換しましょう。
●ベッドまわりの工夫
ベッドをフローリングの床や、滑りにくいタイルカーペットを敷いた上に置くことをおすすめします。畳よりベッドの重みに耐え、濡れたり汚れたりしても手入れしやすいという利点があります。ベッドまわりはできるだけ広くスペースをとって、介護する人がベッドの両サイドから入れたらベストです。また車いすやポータブルトイレを使うことも考慮しましょう。
ベッドの足元には、転倒防止のためできるだけモノを置かないよう心がけましょう。念のための防水シートを敷いて、その上に大判のバスタオルを敷いておくとちょっとした移動や寝返りがスムーズになります。
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サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識6 おむつ交換のポイント
すぐに役立つ介護情報/体調管理はからだの活動量維持が基本!
体調管理はからだの活動量維持が基本! 軽くからだを動かす習慣を
介護が必要となり寝ている時間が多くなると、からだを動かす機会が減ります。すると“拘縮(こうしゅく)”と言ってからだの筋肉や関節が硬くなってしまうことがあります。そうなると、おむつ交換や着替えに時間がかかるようになり、介護される人にも介護する人にも負担がかかります。また、全身の血液やリンパの循環低下にもつながるため、ベッドの上で軽くからだを動かしたり、マッサージを取り入れるように心がけましょう。からだを動かすと気分転換になりますし、お腹が減り食事もおいしくとれることでしょう。また、腸が動くことで、便通がよくなるという効果も期待できます。その日の体調や気分に応じて、本人の希望も聞いた上で、負担のない範囲で行いましょう。
おむつ交換は、運動のチャンスです。
「運動」というと気負ってしまいますが、おむつ交換のついでに足の関節を曲げたり伸ばしたり、軽いストレッチができます。それだけで“拘縮”の予防に役立ちますので、ぜひ習慣にしたいものです。介護する側は、動かす前に「動かします」と必ず声をかけてください。そして、動かしながら「呼吸は普通に。息は止めないでください」と呼びかけましょう。
骨盤底筋体操で尿失禁の予防&改善
腹圧性尿失禁の主な原因は膀胱、子宮、直腸など腹部臓器を支えている骨盤底筋の衰えです。「骨盤底筋体操」はこの筋肉を鍛えることで尿疾患の予防・改善に効果があると言われています。ベッドの上で寝たままでもできる軽い運動です。
骨盤底筋体操
フットケアで血液のめぐりよく
「足は第2の心臓」と言われるように、足の筋肉を収縮させることで末梢の血液を心臓へと循環させる役割を担っています。要介護となり歩く機会が減ってしまっても、自分の足で歩くことは大切です。自分で歩けない場合は、「フットケア」でそれを補いましょう。
足のマッサージ、足浴などは家族もできますが、介護保険でフットケアを受けられる施設や、訪問フットケアも増えています。フットケアには、足浴、足裏角質ケア、爪の手入れ、足裏から膝までのマッサージが含まれます。とくに、膝から下のむくみが軽くなると、気分も爽快です。訪問マッサージで自宅でリラクゼーション
訪問マッサージもおすすめです。血行がよくなったり、からだがほぐれたり、むくみ改善も期待できます。また、便秘のツボを刺激してもらったり、アロマを使用する場合もあり、本人はもちろん、周囲まで心地よくなります。介護保険ではなく医療保険利用になりますが、地域で訪問マッサージに対応している整骨院などを探してみましょう。
運動はやりたくないという方でも、訪問マッサージは気持ちがよく受け入れられやすいものです。介護する人も軽い運動をしましょう!
介護を始めてしばらくすると、筋肉痛になることがあります。これは、普段使っていなかった筋肉を使うようになったからです。また腰痛は介護する人の多くに起こる症状です。これらを防ぐためにも、介護する人も軽い運動やストレッチを暮らしの中に取り入れたいものです。
腰痛予防体操、介護をする人のためのヨガなどもあります。軽い運動は、リフレッシュ効果も期待できます。
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サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報/体調管理はからだの活動量維持が基本!
すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識5 トイレの有効活用ポイント
排泄に関する基礎知識5 トイレの有効活用ポイント
おむつを使い始めても「トイレでの排泄がベスト」であるという視点を大切にしたいものです。おむつを必要としている方の疾患や排泄の状態を把握して、トイレで排泄できるタイミングはないだろうか、ポータブルトイレを利用するのはどうだろうかなど、いま一度考えてみてはいかがでしょうか。また、普段はトイレを利用している軽失禁の方の外出時に有効な尿ケア用品についても考えてみましょう。
尿意・便意のある方なら、在宅介護においてもちょっとした工夫でトイレでの排泄が可能になることもあります。歩ける方、車いすで移動できる方で、尿意・便意はあるけれど、トイレで排泄できていないそもそもの原因は何でしょうか。原因に対してひと工夫のアイディアをご紹介します。家の中の原因とひと工夫
● トイレ利用のための見直しポイント
【見直しポイント1】 ベッドからトイレまで距離が長く、尿意・便意を感じてからの移動では間に合わないなど、移動時間が足りないと感じたら? →できるだけトイレ近くの部屋に、ベッドを設置しましょう。ポータブルトイレを活用するのもひとつです。
【見直しポイント2】 ベッドからトイレまでの通路(廊下)が狭く、車いすを使った移動に不便を感じたら? →車いすの幅(サイズ)にも色々あります。家では通路を考えた小型タイプの車いすを検討するのも良いでしょう。また、車いすの購入は介護保険で 認められることもあるので、一度自治体などへ相談してみましょう。
【見直しポイント3】 ベッドからトイレまでの間に段差があるなど、家の設計自体が介護に不向きな場合には? →介護に適したバリアフリーな住宅にリフォームする、というのも要検討です。介護リフォームは「高齢者住宅改修費用助成制度」の助成の対象になっています。独自の助成を行っている自治体もありますので、自治体などへまず相談してみましょう。
高齢者住宅改修費用助成制度
ポータブルトイレのすすめ
本人が移動してトイレに行けない場合でも、「トイレを近くに置く」という方法があります。「ポータブルトイレ」の利用です。自分で上体を起こしてベッドの端に座れ、その状態からお尻をずらすように移動できる方なら、ポータブルトイレはとても有効です。自分で座れるように手すりや取っ手などが組合わせ可能なものもあります。最近のポータブルトイレは、家具調タイプもあり部屋に置いても違和感をあまり感じません。手入れもしやすく機能的で、消臭機能付きタイプや消臭シートをうまく使えばにおいも気になりません。
● 排泄するトイレという空間はとてもプライベートなものなので、ベッドがある部屋での排泄には抵抗があるものです。ポータブルトイレの使用にあたっては、本人の希望もよく聞きましょう。
● つい立てやカーテンを使って、トイレのようにプライベートな空間にする工夫も有効でしょう。
● 認知症がある場合は、「どうしてここでするの?」と、うまくいかないケースもありますので、ていねいに対応しましょう。
● 認知症のためトイレでないところで排泄を繰り返す場合は、その場所にポータブルトイレを置くことでうまくいったケースもあります。
● ポータブルトイレは、購入費を助成してもらえる特定福祉用具です。レンタルはありませんので、十分にシミュレーションをしたうえで購入しましょう。
● 「軽失禁用の尿ケア用品」がおすすめ
短時間のいつもの病院通いでも、たとえば、咳やくしゃみに伴う思いがけないアクシデントもあります。そんな時に有効利用できるのが、軽失禁用の尿ケア用品です。下着の中に入れて使うタイプや、下着と同じような自然な感覚で着用できるタイプもあります。安心感を与えてくれ行動範囲を広げてくれます。● あらかじめ、トイレの場所を確認しましょう
外出の際には、あらかじめ移動ルートと所要時間を書き出しておくと大変便利です。● 排泄記録をつけておくと、外出の時間やトイレに立ち寄るタイミングを考慮する際にも役立ちます。
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サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識5 排泄に関する基礎知識5 トイレの有効活用ポイント
すぐに役立つ介護情報 排泄に関する基礎知識4 介護食のポイント
排泄に関する基礎知識4 介護食のポイント
介護を必要とする人も、毎日の食事をおいしく楽しく、そして、必要な栄養を摂取していただきたい。そんな願いをいつも心に、介護食のポイントを押さえておきましょう。
嚥下(えんげ)・嚥下障害とは?
食べものや飲みものを口に入れて、咽頭から食道を通って、胃へ送る輸送運動のことを「嚥下」といいます。健康な人ならば自然にできますが、口が開きにくい、咀嚼(そしゃく)できない、うまく飲み込めずにむせてしまう、口からこぼれる、飲み込んだら咳が出るなどが見られたら要注意。脳血管障害の後遺症としてよく見られる症状の一つですが、「嚥下障害」の可能性があります。
嚥下障害によって脱水症状、栄養不足などにつながることもありますが、とくに飲み込むときにむせてしまうような場合は「誤嚥(ごえん)」の危険もあります。肺炎の原因にもなりますので、すみやかに、かかりつけの医師(入れ歯を使用しているなら歯科医)などに相談をしましょう。食事内容、食べる姿勢など、在宅介護で気をつけなければならないことがあります。嚥下の過程とは?
食べものでの工夫とは?
嚥下障害になると、水分を摂取するときにむせやすくなります。誤嚥を心配するあまり脱水症状をおこしたりしないように、お茶など水分にも「とろみ剤」を使用することで、むせを軽減できます。
とろみと聞けば「片栗粉」を思い浮かべてしまいますが、片栗粉でつけるとろみは冷めるとゆるくなり、でんぷんが原料なので、もったりとした食感になり飲み込みにくくなりがちです。また、唾液によってもでんぷんのとろみは消えてしまうので、誤嚥につながる可能性が高くなります。おすすめは、市販の介護食用の「とろみ剤」です。素材の味を変えず、見た目も濁らず、のどごしも良く仕上がります。どんなものがいいか、医師や看護師、栄養士に相談してみましょう。POINT 尿量は水分不足の判断材料になります。
飲食時の注意について
食べたり飲んだりする時の姿勢は、介護を必要としている人の機能によって、アドバイスが変わってきます。
座れるならば
● 足を床につけて、丸くなりがちな背中を伸ばして、少し前傾になるように。
● 椅子と背中の間にクッションなどを挟んで、からだをしっかり安定させましょう。
● テーブルと椅子のバランスは、腕が自然に置けて、あごを引いて向き合える高さがベスト。また、介護する人もされる人も、飲食に集中できるような環境をつくりましょう。ゆったりと時間に余裕を持てるように工夫したいものです。他の人とおしゃべりしながら介助したり、テレビのつけっぱなしは好ましくありません。
POINT ベースは、家族といっしょの献立。
介護補助食品も気軽に利用を。介護食を特別な食事はととらえず、家族が食べる普段の家庭料理をベースに考えることができます。旬の食材をつかった家庭料理ならば、おのずと季節感、彩りの豊かさがお皿に盛り込まれ、食事の時間が楽しくなることでしょう。でも、忙しい時や疲れた時は、手づくりにこだわりすぎないで「介護補助食品」を利用しましょう。
▼外部リンク
サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報 排泄に関する基礎知識4 介護食のポイント
すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識3
排泄に関する基礎知識3 排泄記録をつけてみよう!
白十字株式会社のサルバ ブランドサイトのすぐに役立つ介護情報 5回目です(以下引用)
「排泄のメカニズムを知ろう!」で、排泄についてうまくいっていない原因や問題について確認ができたら、「排泄記録」をつけてみましょう。
「排泄記録」ってどんな風に役立つの?
排泄記録とは排泄についての日誌で、排泄記録表に記入します(「排泄日誌」とも呼ばれます)。「排尿」「排便」「飲食」の時間や1回の量などが、わかりやすく見て取れて、排尿と排便の状況、水分や食事の摂取とのバランスを把握できます。
3日間継続して記録すると、その人のだいたいのパターンがわかって、その人に応じた対策・援助をすることができます。「いい調子だね」と安心できたり、「あれ? いつもと違うかな?」と異変に気づくこともできるので、日々の介護や、病院での治療にとても役立ちます。記録時のポイント
介護される側も、介護する側も、便利な用具ひとつで暮らしが楽になることがあります。
(画像は白十字株式会社サイトから)排泄記録をつけてわかるポイント
(画像は白十字株式会社サイトから)3日間続けて記録してみると、介護のリズムがつかめて、負担が軽くなるかもしれません。続けることができるのなら、継続して記録することをおすすめします。本人の感想を記入できるようにしたり、介護の状況に合わせて必要な事項を盛り込んで、オリジナルの表をつくるのもいいでしょう。
▼外部リンク
サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報/排泄に関する基礎知識3
すぐに役立つ介護情報 制度に関する話題1
白十字株式会社のサルバ ブランドサイトのすぐに役立つ介護情報 4回目です(以下引用)
すぐに役立つ介護情報 制度に関する話題1
制度に関する話題1 これだけは押さえておきたい介護情報
「介護のある新しい暮らし」の始まりは、引っ越しと似ています。届けを出したり、町の情報を集めたり、生活に必要なものを買い揃えたり。でも、引っ越しと大きく違う点があります。それは、いろんなサポートがあるということです。自分たちだけですべてをまかなわなくてもいいという視点を持って、「こんなサービスがあったなんて」「もっと早く知っていれば」と後で知ってがっかりしないように、介護情報をしっかりと確認しましょう。
人のサポート
家族や親戚だけで介護するのには限界があります。抱えこまないで、専門家のサポートを受けましょう。
訪問介護 (身体介護、生活援助)
●介護福祉士
●ホームヘルパー
●ケアマネージャー
●介護情報提供員(日本チェーンドラッグストア協会認定)介護される側も、介護する側も、便利な用具ひとつで暮らしが楽になることがあります。
● ポータブルトイレや特殊尿器など、介護に関する用具(特定福祉用具)の購入費の助成*1
● 車椅子や介護用ベッドなど、福祉用具のレンタル料の助成
● 介護保険適用外で市区町村独自に提供される「紙おむつ支給サービス」 *2「お金」のサポート
予期せぬ出費が増える介護生活。経済的な負担を少しでも軽減できるように、忘れずに申告をしましょう。生計が同じ家族のために支払った医療費がある場合、医療費控除*3として所得から差し引くことができ、税金の負担が軽くなります。
医療費控除の対象に含まれるもの
(画像は白十字株式会社サイトから)参考:国税庁
「医療費控除の対象となる介護保険制度下での施設サービスの対価」
「医療費控除の対象となる介護保険制度下での居宅サービスの対価」
介護のある暮らしには「時間」も「体力」も想像以上に必要です。これは「お金」についても同様です。出費をできるかぎり押さえて経済的な負担を軽くすることは、気持ちの余裕にもつながります。
*1: 特定の福祉用具の購入やレンタルは、介護保険制度による助成の対象になります。この場合、ともに1割負担となりますが、原則として購入の場合は「償還払い」(いったん全額支払って、あとから払い戻しを受ける)になります。
*2: 介護保険自体でカバーしていない「紙おむつ支給」などのサービスは、保険者である市区町村が「横出しサービス」として独自に行うことができます。実施の有無や内容はそれぞれ異なりますので、担当窓口にご確認ください。
*3: 1月1日~12月31日までに実際に支払った医療費の合計から、「保険金などで補填される金額」と10万円(所得の合計額が200万円までの方は所得の合計額の5%)を差し引いた金額が対象になります(最高200万円)。申告にはその領収書が必要です。
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サルバ ブランドサイト|白十字株式会社 すぐに役立つ介護情報 制度に関する話題1
すぐに役立つ介護情報 おむつ内環境に関する基礎知識 1
白十字株式会社のサルバ ブランドサイトのすぐに役立つ介護情報 3回目です(以下引用)
おむつ内環境に関する基礎知識 1 おむつかぶれを防ごう!
おむつかぶれとは?(原因と症状)
紙おむつを使っている人のおしりが、赤くなったり、ぶつぶつができたり、湿疹のようになっていたら、おむつかぶれかもしれません。
「あんなに気をつけておむつ交換をしていたのに」「昨日まではきれいだったのに今日突然赤くなっていて驚いた」という声もよく聞きます。おむつかぶれの主な原因
おむつかぶれの原因は、おむつの中の状況、つまり「おむつ内環境」にあります。おむつの中がじめじめすることで皮膚がふやけてしまい、皮膚表面はバリア機能が低下してしまいます。
そこに、アルカリ性に傾いた尿、便の酵素などの化学的な刺激が加わってしまうことが、まず考えられる原因です。下痢の時にひどくなることがあります。一度なってしまうと治りにくいと言われるおむつかぶれ。
そのため、予防に力を注ぐようにしましょう。
予防で大切なことは、もれやむれがないか、便がそのままになっていないか、おむつ内環境をいつも気にかけることです。
大変かもしれませんが、こまめにチェックすることで「おむつ内環境」の悪化に早く気づくことができます。予防のポイント
おしりが汚れていたら、ぬるま湯で洗いましょう。
やさしく、ていねいに、きれいに洗うことは、おむつかぶれ防止にはかかせないケアです。ただし、洗い過ぎは逆効果になりかねません。
清拭剤、清拭用タオルなどの介護用品も上手に利用しましょう。
清拭をしっかり行うと同時に、肌にやさしい素材を使用した紙おむつを使うことをおすすめします。ケアのポイント
尿や便を排泄すると「おむつ内環境」はどうなるでしょうか。
尿や便にはアンモニアが含まれています。アンモニアは、空気に触れて時間が経過することで「おむつ内環境」はアルカリ性に傾きます。人の皮膚表面は、pH4.0~6.0の弱酸性と言われています。アルカリ性に傾くと、肌には刺激となってトラブルが起きる可能性が高くなるのです。
なるべくアルカリ性に傾かないように、肌に刺激を与えないようにするために、弱酸性に保つことが理想です。pHコントロールによって肌と同じ弱酸性の環境を保つことができたら、「おむつ内環境」も改善しおむつかぶれの予防につながるかもしれません。
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